レビュー女子当記事では、韓国ドラマ「根の深い木」のあらすじや見どころなどについてレビューしています!
- 根の深い木の作品情報
- 根の深い木が視聴出来る動画配信サービス
- 根の深い木のあらすじ
- 根の深い木の見どころ
- 根の深い木を視聴した感想
- 根の深い木をおすすめする人
「歴史ドラマって難しそう」「韓国の時代劇は初めてで不安」
そんな風に感じている方にこそ観ていただきたいのが、この「根の深い木」です。
朝鮮王朝時代を舞台にしながらも、現代に通じる普遍的なテーマと緊迫のミステリー要素が融合したドラマ。
この根の深い木は、初心者でも夢中になれる時代劇となっていますよ。


- ドラマ&漫画大好き女性
- 今まで見たドラマは1,000本以上
- 今まで読んだ漫画は500作品以上
- 特に韓国ドラマが大好き


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- 今まで見たドラマは1,000本以上
- 今まで読んだ漫画は500作品以上
- 特に韓国ドラマが大好き
作品情報
- 放送年:2011年
- 話数:全24話
- ジャンル:時代劇、ミステリー、サスペンス
- 主演:
- ハン・ソッキュ(世宗大王役)
- チャン・ヒョク(カン・チェユン役)
- シン・セギョン(ソイ役)
- ソン・ジュンホ(イ・シンジョク役)
受賞歴:
- SBS演技大賞 大賞(ハン・ソッキュ)
- 第48回百想芸術大賞 TV部門作品賞
- 視聴率:最高24.6%(韓国)
根の深い木が視聴可能な動画配信サービス
2025年11月現在の配信状況
「根の深い木」が視聴可能な動画配信サービスは下記の通りです。
※配信状況は変更される場合があるため、各サービスで最新情報をご確認ください
各話ごとのあらすじ


序盤(1-8話):ハングル創製の秘密と連続殺人事件の謎
舞台は1443年、朝鮮王朝第4代王・世宗の治世。
ハングル(訓民正音)の公布を7日後に控えた景福宮で、集賢殿の学士たちが次々と殺害される連続殺人事件が発生します。
そして、被害者の体には必ず謎の文字が刻まれており、事件は宮廷を恐怖に陥れていくのです。
また、護衛武士カン・チェユンは、幼少期のトラウマから世宗大王を憎んでいましたが、偶然この事件に巻き込まれることに。
一方、奴婢の身分でありながら文字を読める特殊な能力を持つソイという女性も、事件の鍵を握る人物として浮上します。
中盤(9-16話):真実が明らかになる緊張の展開
チェユンは事件の真相を追ううちに、この連続殺人がハングル創製を阻止しようとする「密本(ミルボン)」という秘密組織の仕業であることを突き止めます。
そして、密本のリーダーは、幼いチェユンの前で世宗の命令により処刑された父の元部下・イ・シンジョク。
彼は、文字を独占する支配階級の既得権を守るため、民のための文字であるハングルの誕生を阻止しようとしていたのです。
終盤(17-24話):感動のクライマックスへ
世宗を憎んでいたチェユンは次第に、王が命を懸けてまでハングルを創製しようとする真意を理解し始めます。
「文字を知らないがゆえに苦しむ民を救いたい」という世宗の願い。
そして、自らの出生の秘密と、父の死の真相が明かされる時、チェユンは究極の選択を迫られることになります。
果たして、ハングルは無事に公布されるのか?
歴史の裏側で繰り広げられた壮絶なドラマが、感動的な結末へと向かいます。
ドラマの考察
この作品の優れている点は、「ハングル創製」という史実を軸に、完全オリジナルのミステリーストーリーを構築していることですね。
序盤は、連続殺人事件という現代的なサスペンス要素で視聴者を引き込んでいきます。
そして、中盤以降は「文字とは何か」「権力とは何か」という深いテーマへと昇華させているのです。
そこで、特に注目すべきは、単なる勧善懲悪のストーリーではない点。
密本のリーダー、イ・シンジョクも決して単純な悪役ではありません。
彼なりの正義と信念があり、両陣営の対立構造が非常に緻密に描かれているので、そこは要注目ですね。



この根の深い木ですが、物語の序盤から中々にして重い展開が続きます。しかし、気が付けばこのドラマにどっぷり嵌っている自分に気が付きましたよ。
本作品の見どころ
圧巻の演技力とキャラクターの魅力
本作の最大の見どころは、ハン・ソッキュが演じる世宗大王の人間味溢れる姿ですね。
歴史上の偉大な王でありながら、目を患い、心を病み、孤独に苦しむ一人の人間としての弱さも丁寧に描かれています。
特に、中盤以降、世宗がハングルを創製する真の理由が明らかになるシーンでは、涙なしには観られません。
「文字を持たない民は、訴えることもできず、記録することもできず、歴史から消えていく」という彼の言葉。
これは、現代に生きる私たちの心にも深く響くと思いますよ。
復讐心に燃える武骨な武士から、世宗の理念を理解し民を想う人間へと成長していくチェユンの姿。
この根の深い木という物語のもう一つの柱と言えますね。
チャン・ヒョクのアクションシーンは迫力満点で、特に剣を使った殺陣は息をのむ美しさですよ。
それと同時に、ソイへの不器用な恋心や、世宗への複雑な感情を繊細に表現されています。
緻密な脚本と予測不能な展開
各話の終わりには必ず「次が気になる!」と思わせる引きがあり、一度観始めたら止まりませんね。
特に、伏線の張り方が見事で、序盤の何気ないシーンが後半で重要な意味を持つことも多々あります。
また、ミステリー要素も満載で、視聴者も一緒に推理しながら楽しめる構成になっています。
「暗号文の解読、容疑者の絞り込み、意外な黒幕の正体」と、全24話を通して緊張感が途切れることがありませんね。
特に、第12話でのどんでん返しと、第20話の衝撃の展開は必見ですよ。
ハングル創製の歴史を学べる
「根の深い木」を観ると、韓国で普段何気なく使われているハングル文字がいかに革新的で、民主的な文字であるかが分かりますね。
母音と子音を組み合わせる科学的な仕組み、誰でも学びやすい設計、そしてその背景にある「民を想う心」。
普段から韓国ドラマを観るうちに、韓国語に興味を持った方にとっては、より一層ハングルへの理解と愛着が深まる作品になっています。
そして、歴史の授業では学べない、ドラマならではの感動的なアプローチで「文字の尊さ」を教えているのです。
美しい映像美と音楽
時代劇らしい重厚な宮廷のセット、夜の景福宮で繰り広げられる緊迫のシーン、アクション場面の躍動感。
これらの映像のクオリティは、まさに映画レベルといっても過言ではありません。
特に、照明の使い方が秀逸で、暗闇の中で繰り広げられるサスペンスシーンは息を詰めて観てしまいますね。
また、チョン・ヨンファが歌うOST「あなただから(Because It’s You)」は、切なくも美しいメロディで物語を彩っているのです。
この作品は、重厚なストーリーですが、この曲が流れる瞬間は心が休まる気分になりますよ。



根の深い木は、全24話と韓国ドラマの中では比較的長編の作品となっています。しかし、どの話にも見どころがあって視聴者を飽きさせない工夫がされていますね。
根の深い木を視聴した感想


序盤からラストまで目が離せない完成度
正直に言うと、第1話を観終わった時点で「これは楽しみ」と確信しました。
時代劇とミステリーという、一見相反する要素が見事に融合し、全24話を通してまったく中だるみがありません。
ちなみに、これは一般的な話ですが、韓国ドラマは16話構成が多くなっています。
しかし、本作は24話ながらテンポが良く、むしろ「もっと観ていたい」と思わせる濃密さがあるのです。
感情の振れ幅が大きい作品
この根の深い木では、ミステリーやアクションシーンでハラハラドキドキする展開多いです。
その一方で、世宗とチェユンの心の交流、ソイとの淡い恋愛、そして登場人物たちの犠牲には涙が流れてきました。
特に、終盤の展開は予想以上に感動的で、号泣してしまう視聴者も多いと思いますよ。
また、笑いの要素は少ないですが、集賢殿の学士たちのやり取りや、チェユンとソイの不器用な関係性には微笑ましい場面もあります。
そのため、シリアス一辺倒ではないバランスの良さも魅力ですね。
演技のレベルの高さに感動
主演のハン・ソッキュとチャン・ヒョクの演技力は素晴らしいです。
しかし、悪役を演じるソン・ジュンホの凄み、ソイ役のシン・セギョンの可憐さと芯の強さ、そして脇を固める実力派俳優陣の演技力も素晴らしい。
特に、世宗とチェユンの対峙シーンは、二人の演技の火花が散るような緊張感で、何度観ても鳥肌が立ちますね。
時代劇初心者でも楽しめる
私自身、韓国の時代劇はこれが初めてでしたが、まったく難しいと感じることはありませんでした。
歴史的背景の説明が自然に盛り込まれているため、予備知識がなくても十分理解できますよ。
むしろこの作品をきっかけに、朝鮮王朝の歴史や世宗大王について調べたほど興味を持ちましたね。
あえて改善点を挙げるなら?
あえて挙げるとすれば、序盤の数話は登場人物や組織の関係性が複雑で、少し混乱するかもしれません。
そのため、序盤ではメモを取りながら観るか、分からなくなったら前の話を見返すのがおすすめですね。
また、全体的にシリアスなトーンなので、軽い気持ちで楽しみたい時よりは、じっくり物語に浸りたい時に観るのが良いと思います。



根の深い木は、どの話にも吸い込まれるような感覚に陥りますね。ただ、登場人物の相関関係を理解するまで時間が掛かりました。
こんな人におすすめ
根の深い木ですが、下記のような人におすすめの作品です。
- ミステリーやサスペンスが好きな方
予測不能な展開と緻密な伏線回収が楽しめます。謎解き要素も本格的で、推理小説が好きな方にもおすすめ。 - 歴史や文化に興味がある方
ハングル創製という史実を軸にしているため、韓国の歴史や文化を学びながら楽しめます。世宗大王の偉業を知りたい方には特におすすめ。 - 本格的な演技を堪能したい方
演技派俳優たちの渾身の演技が光る作品。ハン・ソッキュの演技を観るだけでも価値があります。 - 感動的な物語が観たい方
ミステリーでありながら、人間ドラマとしての深みがあり、心に残る名言やシーンが満載です。 - 韓国時代劇に挑戦してみたい初心者の方
複雑な政治ドラマというより、普遍的なテーマを扱っているため入りやすい作品です。
逆に、下記のような人には注意が必要です。
こんな方は注意
- 明るいラブコメや軽い内容を求めている方
- 暴力的なシーンが苦手な方(殺人事件を扱うため、一部残酷な描写があります)
- 長編ドラマを観る時間がない方(全24話、約18時間)



根の深い木は、韓国ドラマファンはもちろん、韓国の歴史や文化に興味がある人におすすめですよ。
まとめ
「根の深い木」は、韓国ドラマ時代劇の魅力を凝縮した傑作です。
ハングル創製という歴史的事実を題材にしながら、「文字の力」「知る権利」「民主主義」といった普遍的なテーマも描いています。
ミステリーとしての面白さ、時代劇としての重厚感、ヒューマンドラマとしての深み。
このように、三拍子揃ったこの作品は、きっとあなたの心に深く刻まれるはずですよ。
そのため、世宗大王の「民のために文字を作る」という信念と、それを守ろうとする人々の熱い想いを感じてみませんか?
この作品の視聴が終われば、きっとハングル文字を見る目が変わり、「言葉を持つこと」「文字で表現できること」の尊さを知ることが出来るでしょう。



根の深い木ですが、全話を通じて楽しめる作品となっています。そのため、まだ視聴していない人はこの機会に是非観て下さいね。
